※フラメンコを楽しむ人のコミュニティペーパー「Farruca」 Vol.41より転載
（取材・文／恒川彰子、通訳／磯野智子）※
私は振付家であり、舞踊家です。
今は自分の舞踊団を持っていて、
活動しています。
スペイン・カタルーニャのタラゴナ出身で、
6歳から踊り始め、
15歳でプロになりました。
妻のバネッサと一緒にやっているセビ―ジャのスタジオでは、
フラメンコはもちろんスペイン舞踊を系統的に習う事ができます。
フラメンコの起源には幾つかの説がありますが、
インドからスペインにやってきたヒターノたちによるものだ、
とする考えをテーマに据えて、
2015年のラティドス・フラメンコス公演
「フラメンコのルーツへの旅～インドからスペインへ」を振付しました。
インド、トルコ、東欧を経てスペインへと紡がれてきたフラメンコ。
私は、フラメンコはユニバーサルなものだと考えています。
そこには様々な文化の融合がある。
ですから、フラメンコはこれからもっと広がって大きくなり、
振付をする上でも様々な知識が必要になってくると思います。
私の頭の中には様々な知識、
多くのアイデアが詰まっています。
最初に一つの公演のアイデアがあり、
そこから少しずつ振付が生まれてくるのです。
Serendipia（セレンディピティ：素敵な偶然、思わぬ発見）
－いろいろ考えているうちに『あっ！』とひらめく事があります。
そして、音楽を探すのです。
音楽でイメージも変わるので、
音楽はとても重要です。
知識なくして振付はできませんが、
一方で自由な心を持ちながら決めていくことです。
動きながら自分を表現していくことが踊りで、
時間をかけてやることが大切です。
心、気持ちから出てくるものがフラメンコ。
技術より感じる事、情熱が大切です。
そして、フラメンコを踊るには、
まずリラックスして。
そして、動画を撮ったり、
先生のコピーをするのではなく、
先生が自分に何を送っているのかを考えて、
受け止めてほしい。
身体の使い方にももっと注意を払って。
強さだけを強調するのではなく、
もっと優雅に。
身体をしなやかに動かして。
バタ・デ・コーラをサッカーボールのように蹴飛ばしてはダメだよ。（笑）
強さに優がさが加わると、
その踊りは上質なものになるのです。
ラティドス事務局
アンドレアより
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